10月5日京都競馬場
藤森ステークス
OP
ダート右1,200m
京都の砂上に ダートスプリントの実力者が集う
海外遠征帰りの若き有力馬か 勢いに乗る上がり馬か
多彩なメンバーによる激戦が 今 幕を開ける
一筋縄ではいぬこの難解な一戦
しかし この記事では 独自の分析手法が 勝利へと続く唯一の道筋を照らし出す
これより注目馬を『3つの視点』に基づき分析する
- 『能力』を示す戦績の潮流
近走内容が示す明確な上昇度。その流れから各馬が秘める真の能力を読み解く - 『勢い』を測る揺ぎなき実績
コースや距離、そして過去の対戦相手との力関係。その実績の質から現在の勢いを評価する - 『可能性』を秘める陣営の意志
コメントやレース選択から透けて見える勝負気配。その奥に潜む未来への可能性をえぐり出す
この3つの視点から導き出された注目馬の分析を これより開始する
レース展望
此度の戦場は 京都競馬場 ダート1200m
このコースの戦術的本質は 高低差3.0mの『坂』をいかに攻略するかという一点に集約される
スタートから3コーナーにかけて続くなだらかな上り坂
そして4コーナーから最後の直線にかけての下り坂
勝敗の全ては ゴール前の平坦な直線に入る前の 坂の攻防でほぼ決着がつく
この特殊な『坂』のコースを制圧するには 前半の坂を克服する『パワー』 後半の坂で加速できる『器用さ』 そして平坦な直線で粘り込む『持続力』
この三つの能力を兼ね備えた先行馬こそが 勝利に最も近い存在となるだろう
注目馬
馬名 | 短評 |
アメリカンステージ | ドバイ帰りの若き才能 日本のダートスプリント界のスペシャリストへ |
プロトポロス | ダート転向で素質開花 連勝の勢いで頂点を目指す |
キタノズエッジ | 覚醒した末脚 オープンクラスの壁を打ち破る上がり馬 |
マニバドラ | 実績上位の実力派 立て直し巻き返しを期す |
ニットウバジル | 中山で磨いた実力 初の関西圏で新風を巻き起こすか |
『3つの視点』による注目馬分析
アメリカンステージ (◎)
- 2025年4月5日 メイダン ドバイGS(GI) ダート1200m 良 / 6着
- 2025年3月1日 メイダン マハブアルシャマール(GIII) ダート1200m 良 / 2着
- 2024年12月14日 中京 中京2歳S(OP) 芝1200m 良 / 1着
- 能力
-
- ドバイ遠征を経て大きな成長が期待される3歳馬国内ではまだ底を見せていない
- 勢い
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- 京都ダート1200m(未勝利、1勝クラス)での圧勝経験はこのコースへの完璧な適性を示す
- そのスピードは世代を超えて脅威となる
- 可能性
-
- 陣営が「日本では敵なし」と豪語する通り将来のG1馬となりうる可能性を最も秘めた存在だ

国内ではまだ底を見せていない
陣営の期待も大きくここは通過点であってほしい
プロトポロス (◯)
- 2025年8月23日 中京 伊賀S(3勝クラス) ダート1400m 良 / 1着
- 2025年6月8日 阪神 洲本特別(2勝クラス) ダート1400m 良 / 1着
- 2025年3月16日 阪神 皆生特別(2勝クラス) 芝1600m 重 / 7着
- 能力
-
- ダート転向後無傷の2連勝その勢いはメンバー随一
- スタートの良さと先行力はこのコースで最大の武器となる
- 勢い
-
- 騎手が「着差以上に良い競馬」と語る通りそのパフォーマンスはまだまだ上昇途上
- 可能性
-
- 初の1200m戦という未知の要素はあるもののその勢いは全てを凌駕する可能性を秘める



ダートに来てから負けなし
すごい勢いで1200mも克服しちゃうかも
キタノズエッジ (△)
- 2025年6月8日 阪神 水無月S(OP) ダート1200m 良 / 4着
- 2025年5月4日 京都 巨椋池S(3勝クラス) ダート1200m 良 / 1着
- 2025年3月2日 阪神 4歳以上2勝クラス ダート1200m 良 / 1着
- 能力
-
- 前走OP特別で4着に入り本格化をアピール
- 後方からの鋭い末脚は展開が向けば全てを飲み込む破壊力を持つ
- 勢い
-
- 前走OP2着という実績はこのクラスで通用する力の証明だ
- 可能性
-
- 展開に左右される不安定さはあるもののその末脚は常に警戒すべき存在だ



最後の脚は本当にすごい
でも展開が向かないと届かない危うさもある
マニバドラ (△)
- 2025年6月8日 阪神 水無月S(OP) ダート1200m 良 / 5着
- 2025年4月20日 中山 京葉S(L) ダート1200m 良 / 2着
- 2024年10月6日 京都 藤森S(OP) ダート1200m 良 / 3着
- 能力
-
- 近走は展開や状態に泣かされ力を発揮できていない
- しかしその実績はこのメンバーでは最上位クラス
- 勢い
-
- 鉄砲成績[2.2.1.0]という抜群の安定感を誇り4ヶ月の休み明けは最大の好材料
- 可能性
-
- 敗因が明確であり立て直された今回スムーズな競馬ができれば一変する可能性は十分にある



実績はこのメンバーなら一番
休み明けでリフレッシュできていればガラッと変わるはず
ニットウバジル (✔︎)
- 2025年3月1日 中山 春風S(3勝クラス) ダート1200m 良 / 1着
- 2025年1月12日 中山 4歳以上2勝クラス ダート1200m 良 / 1着
- 2024年12月14日 中山 3歳以上2勝クラス ダート1200m 良 / 3着
- 能力
-
- 中山ダート1200mで3連勝した実力は本物
- しかし今回は7ヶ月の長期休養明けと初の京都コースが大きな壁となる
- 勢い
-
- 鉄砲成績[0. 3.0.0]と休み明けから動けるタイプではあるものの絶対的な信頼は置けない
- 可能性
-
- 不安要素が多い一方3連勝の勢いは無視できない
- まさに妙味ある存在として『青田買い』の対象とする



長期休み明けと初の京都コース
中山で見せた3連勝の力は本物
ここに妙味がある
最終的な印と買い目提案
最終的な印
- ◎: アメリカンステージ
- ◯: プロトポロス
- △: キタノズエッジ
- △: マニバドラ
- ✔︎: ニットウバジル
ワイド一点チャレンジ(最重要戦略)
- ◎ アメリカンステージ – ✔︎ ニットウバジル
勝利への道筋(推奨買い目)
- 本線(堅実策):
馬連/ワイド: ◎ – ◯△△ (3点) - 中核(標準策):
三連複: ◎ – ◯ – △△✔︎ (3点) - 高配当(奇襲策):
三連単: ◎◯ → ◎◯△ → △△✔︎ (8点)
まとめ
此度の舞台『藤森ステークス』
京都の特殊な坂コースが各馬の真価を問う
ドバイ帰りの若き才能『◎アメリカンステージ』がその圧倒的なスピードで古馬を蹴散らすのか
それともダート転向後無傷の連勝を飾る『◯プロトポロス』がその勢いで頂点に立つのか
あるいは休み明けで一変する実力馬たちが波乱を巻き起こすのか
坂の攻防を制し平坦な直線で最後に笑うのはどの馬か



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