9月15日中山競馬場
セントライト記念
GⅡ
芝右2,200m
最後の 一冠へ
菊の 舞台を 目指す 若駒たちの 最後の 試練
中山の 坂が 真の 強者を 選ぶ
世代の 頂点へと 続く道は ここから 始まる
一筋縄ではいかぬこの難解な一戦
しかし この記事では 独自の分析手法が 勝利へと続く唯一の道筋を照らし出す
これより注目馬を『3つの視点』に基づき分析する
- 『能力』を示す戦績の潮流
近走内容が示す明確な上昇度。その流れから各馬が秘める真の能力を読み解く - 『勢い』を測る揺ぎなき実績
コースや距離、そして過去の対戦相手との力関係。その実績の質から現在の勢いを評価する - 『可能性』を秘める陣営の意志
コメントやレース選択から透けて見える勝負気配。その奥に潜む未来への可能性をえぐり出す
この3つの視点から導き出された注目馬の分析をこれより開始する
レース展望
コース紹介
此度の戦場は 中山競馬場 芝2200m外回りコース
このコースの本質は ゴール前に二度そびえ立つ急勾配の上り坂にある
スタート直後と 勝負所である最後の直線の二度にわたり この坂を越えなければならない
2コーナー過ぎから終始下り勾配が続くため スパートのタイミングが早くなりやすく 字面以上のスタミナと『末脚の持続力』が絶対条件となる
レース傾向
また 過去10年のデータは 1枠から4枠の馬が好走率で優位に立っていることを示している
距離ロスなく立ち回れる『内枠の有利性』は このレースを攻略する上で見過ごせない要素だ
過去10年の歴史的データは この菊花賞トライアルを攻略するための 二つの揺るぎない法則を示している
過去10年で 3着以内馬30頭のうち21頭が単勝3番人気以内で占められ 特に1番人気は連対率80.0%と絶大な信頼を誇る
過去10年で 3着以内に入った馬の半数以上を 前走がGⅠだった馬が占めている
ダービーや皐月賞といった 世代最高峰の舞台で戦い抜いてきた経験そのものが このレースにおける最大の武器となるのだ
有力馬分析
ミュージアムマイル
- 2025.06.01 東京 東京優駿 GⅠ (芝2400 良) 6着
- • 2走前: 2025.04.20 中山 皐月賞 GⅠ (芝2000 良) 1着
- • 3走前: 2025.03.09 中山 ディープ記念 GⅡ (芝2000 稍重) 4着
- 能力
-
- 皐月賞馬であり 中山の急坂を力強く伸びた実績は世代最上位 『前走GⅠ組』として ここでは断然の存在だ
- 勢い
-
- ダービー以来の休み明けとなるが 陣営は『状態は良い』とコメントしており 不安はない
- 可能性
-
- 高柳大輔調教師は『中山も合っていて 同世代でちょうどいい距離』と この舞台への絶対的な自信を見せる 皐月賞馬として 秋の飛躍を誓う

皐月賞馬の帰還
秋の主役へ視界良好
レッドバンデ
- 2025.06.07 東京 稲城特別 1勝ク (芝2400 良) 1着
- 2025.04.26 東京 青葉賞 GⅡ (芝2400 良) 4着
- 2025.03.15 中山 未勝利 (芝2200 良) 1着
- 能力
-
- 中山芝2200mでの勝利実績があり コース適性は問題ない
- 勢い
-
- 前走古馬相手に5馬身差で圧勝 その勢いは本物だ
- 可能性
-
- 佐々木大輔騎手は『楽しみな状態』と成長を感じており 陣営の期待も大きい



素質はG1級
課題は精神面の成長
ファイアンクランツ
- 2025.06.01 東京 東京優駿 GⅠ (芝2400 良) 9着
- 2025.04.26 東京 青葉賞 GⅡ (芝2400 良) 2着
- 2025.03.01 阪神 すみれS リステッド (芝2200 良) 3着
- 能力
-
- 青葉賞2着など世代トップクラスと互角に渡り合ってきた実績を持つ 『前走GⅠ組』として ここでも力は上位だ
- 勢い
-
- 新馬以来勝利から遠ざかっている点は 減点材料となる
- 可能性
-
- モレイラ騎手は『精神の落ち着きを感じる』とコメントしており 夏を越えての成長で巻き返しを狙う



実績上位の堅実派
善戦続きに終止符を
サクラファレル
- 2025.08.09 札幌 藻岩山特別 2勝ク (芝2000 稍重) 1着
- 2025.07.19 函館 湯浜特別 1勝ク (芝1800 良) 1着
- 2025.06.22 東京 未勝利 (芝1800 良) 1着
- 能力
-
- 重賞初挑戦であり その能力はまだ未知数
- 勢い
-
- 6月の未勝利戦から破竹の3連勝中 その勢いはメンバー随一だ
- 可能性
-
- 堀宣行調教師は『能力は通用する』と4連勝での重賞初制覇に自信を見せる



破竹の3連勝
試される真価
ピックデムッシュ
- 2025.06.21 東京 町田特別 2勝ク (芝2400 良) 2着
- 2025.04.05 中山 山吹賞 1勝ク (芝2200 良) 1着
- 2025.01.26 中山 未勝利 (芝2200 良) 1着
- 能力
-
- 中山芝2200mで2戦2勝とコース巧者ぶりを発揮 『内枠の利』を活かせれば更に強みが増す
- 勢い
-
- デビューからパーフェクト連対を誇り その安定感は抜群だ
- 可能性
-
- 鹿戸雄一調教師は『舞台は相性が良い』とコメントしており 夏を越えての成長で重賞の壁を突破する



中山2200mのスペシャリスト
重賞の壁を突破なるか
ジーティーアダマン
- 2025.04.20 中山 皐月賞 GⅠ (芝2000 良) 14着
- 2025.03.01 阪神 すみれS リステッド (芝2200 良) 1着
- 2025.01.05 中京 新馬 (芝2000 良) 1着
- 能力
-
- すみれSを逃げ切り勝ちした実績を持つ
- 勢い
-
- 皐月賞大敗からの休み明けであり 状態面が鍵となる
- 可能性
-
- 上村洋行調教師は『自分のペースで淡々といければ 一発も』と期待を寄せる



自分のペースなら一発
逃げの戦術が嵌るか
ビーオンザカバー
- 2025.06.29 福島 ラジNIK賞 GⅢ (芝1800 良) 4着
- 2025.04.12 中山 山藤賞 1勝ク (芝2000 良) 1着
- 2025.03.01 中山 水仙賞 1勝ク (芝2200 良) 9着
- 能力
-
- スタミナのある馬で ペースが流れれば末脚が活きる
- 勢い
-
- 前走ラジオNIKKEI賞でメンバー中最速の上がりを使い4着と善戦 地力強化は著しい
- 可能性
-
- 伊藤圭三調教師は『距離は大丈夫』とコメントしており 折り合い面の成長で更なる飛躍を狙う



末脚は世代屈指
展開が向けば突き抜ける
ヤマニンブークリエ
- 2025.06.21 東京 町田特別 2勝ク (芝2400 良) 1着
- 2025.04.26 東京 青葉賞 GⅡ (芝2400 良) 8着
- 2025.03.23 阪神 1勝クラス (ダート1800 良) 2着
- 能力
-
- 皐月賞馬ミュージアムマイルと黄菊賞で僅差の2着経験があり 軽視はできない
- 勢い
-
- 格上挑戦だった前走で 古馬を相手に優勝 その勢いは本物だ
- 可能性
-
- 松永幹夫調教師は『だいぶ乗りやすくなっている』と成長を評価しており 大型馬の本格化が期待される



本格化の兆し
侮れない上がり馬
フィーリウス
- 2025.08.17 札幌 阿寒湖特別 2勝ク (芝2600 稍重) 3着
- 2025.07.19 福島 開成山特別 1勝ク (芝2600 良) 1着
- 2025.04.26 東京 青葉賞 GⅡ (芝2400 良) 10着
- 能力
-
- 同舞台の中山芝2200mで2度の3着実績がある
- 勢い
-
- 長距離戦を使われながらも 安定した成績を残している
- 可能性
-
- 手塚貴久調教師は『成長力があり やっていて楽しい馬』とコメント 夏を越しての成長で強敵に挑む



スタミナ豊富
長距離で培った持久力
リギーロ
- 2025.07.05 函館 1勝クラス (芝2600 稍重) 1着
- 2025.06.15 函館 未勝利 (芝2600 良) 1着
- 2025.05.25 新潟 未勝利 (芝2200 稍重) 3着
- 能力
-
- 重賞での実績はなく その力はまだ未知数
- 勢い
-
- 函館の芝2600mを連勝しており その勢いは確かだ
- 可能性
-
- 長距離適性を武器に どこまでやれるか



長距離連勝の勢い
距離短縮が鍵
ブルータス
- 2025.07.20 福島 1勝クラス (ダート1700 良) 1着
- 2025.06.28 福島 1勝クラス (ダート1700 良) 3着
- 2025.04.13 福島 未勝利 (ダート1700 良) 1着
- 能力
-
- ダートでの実績が 芝の重賞で通用するかが鍵となる
- 勢い
-
- ダートで連勝しており 調子は良い
- 可能性
-
- 未知の魅力に懸ける一頭だ



未知の魅力
ダートからの挑戦者
エーオーキング
- 2025.06.29 福島 ラジNIK賞 GⅢ (芝1800 良) 13着
- 2025.03.01 中山 水仙賞 1勝ク (芝2200 良) 1着
- 2025.01.06 中山 1勝クラス (芝2000 良) 5着
- 能力
-
- 同舞台の水仙賞を勝利しており コース適性は証明済み 『内枠の利』を活かせれば面白い存在となる
- 勢い
-
- 前走大敗からの巻き返しを狙う
- 可能性
-
- コース適性を武器に 一変の可能性を秘める



コース巧者の一発
巻き返しを狙う
まとめ:王道の皐月賞馬か、それとも新星の台頭か
これまでの分析を総括する
このセントライト記念という戦場は 歴史が示す通り 上位人気馬が絶対的な信頼を誇る
特に 世代最高峰の舞台で戦ってきた『前走GⅠ組』が その中心となることは間違いない
しかし 波乱の芽がないわけではない
これらの新興勢力が 王者に牙を剥く可能性も十分にある
我々の分析が 読者諸君の思考のヒントとなれば幸いである