9月21日阪神競馬場
神戸新聞杯
GⅡ
芝右2,400m
最後の 一冠へ
菊の 舞台を 目指す 若駒たちの 関西最終決戦
淀の 長丁場が 真の ステイヤーを 選ぶ
世代の 頂点へと 続く道は ここから 始まる
一筋縄ではいかぬこの難解な一戦
しかし この記事では 独自の分析手法が 勝利へと続く唯一の道筋を照らし出す
これより注目馬を『3つの視点』に基づき分析する
- 『能力』を示す戦績の潮流
近走内容が示す明確な上昇度。その流れから各馬が秘める真の能力を読み解く - 『勢い』を測る揺ぎなき実績
コースや距離、そして過去の対戦相手との力関係。その実績の質から現在の勢いを評価する - 『可能性』を秘める陣営の意志
コメントやレース選択から透けて見える勝負気配。その奥に潜む未来への可能性をえぐり出す
この3つの視点から導き出された注目馬の分析を これより開始する
レース展望
コース紹介
此度の戦場は、阪神競馬場、芝2400m外回りコース
菊花賞へと続く、関西圏唯一のトライアルレースです
このコースの本質は476.3mという長い直線と、その手前に存在する二度の坂越えにあります
スタート直後とゴール前の二度にわたり坂を越えるこの過酷なレイアウトは、出走馬に『長く、良い脚を使い続ける能力』を要求します
さらに、勝負所まで脚を温存するための極めて高度な『折り合い』の能力が不可欠です。
スタミナと決め手、その両方を兼ね備えた真の実力馬のみが、この戦場を制圧できます。
レース傾向
過去10年の歴史的データは、この菊花賞トライアルを攻略するための、二つの揺ぎない法則を示しています
- 人気の傾向:『上位人気馬が、絶対』
過去10年の優勝馬は、全て単勝5番人気以内から出ています
連対馬20頭のうち17頭も5番人気以内であり、6番人気以下の馬が上位に食い込むことは極めて稀です
波乱の可能性が低い、実力がストレートに反映される戦場です
- 臨戦過程の傾向:『前走GⅠ組が、王道』
過去10年の3着以内馬30頭のうち19頭は前走でGⅠレースに出走していた馬でした
ダービーや皐月賞といった世代最高峰の舞台で戦い抜いてきた経験そのものが、このレースにおける最大の武器となるのです
総括
このレースを制する馬は
である可能性が客観的データ上、極めて高いと結論できます
有力馬分析
ショウヘイ
- 2025.06.01 東京 東京優駿 GⅠ (芝2400 良) 3着
- 2025.05.10 京都 京都新聞杯 GⅡ (芝2200 稍重) 1着
- 2025.02.09 京都 きさらぎ賞 GⅢ (芝1800 稍重) 4着
- 能力
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- 前走の『日本ダービー(GⅠ)』で3着 世代トップクラスの実力は疑いようがない 過去10年 ダービー3着馬は当レースで3頭が連対しており 歴史がその強さを後押しする
- 勢い
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- ダービー最先着馬として、世代トップクラスの実績を誇る
- 可能性
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- 友道康夫調教師が『心身ともに成長した』と語る通り 夏を越えてパワーアップ 陣営の期待は大きい

ダービー3着の実績は世代最上位 夏を越えて成長しここは負けられない
エリキング
- 2025.06.01 東京 東京優駿 GⅠ (芝2400 良) 5着
- 2025.04.20 中山 皐月賞 GⅠ (芝2000 良) 11着
- 2024.11.23 京都 京都2歳S GⅢ (芝2000 良) 1着
- 能力
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- デビューから無傷の3連勝で重賞制覇 その素質はGⅠ級だ
- 勢い
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- ダービーでは『上がり最速』の末脚で5着 骨折の影響があった春とは違う
- 可能性
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- 中内田充正調教師が『精神面が成長した』とコメント 気性面の課題を克服し 本来の能力を全開にする時が来た



ダービーの最後の脚すごかった
骨折が治った秋はもっと強くなってるかも
ジョバンニ
- 2025.06.01 東京 東京優駿 GⅠ (芝2400 良) 8着
- 2025.04.20 中山 皐月賞 GⅠ (芝2000 良) 4着
- 2025.03.22 阪神 若葉S リステッド (芝2000 良) 1着
- 能力
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- ホープフルS(GⅠ)2着 皐月賞(GⅠ)4着 世代上位の実績は ショウヘイにも引けを取らない
- 勢い
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- 大崩れしない安定感が最大の武器 今回も 自分の力はきっちりと発揮するだろう
- 可能性
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- 陣営は『ダービーよりも走れる状態』と 春からの上積みを強調 秋の巻き返しを期す



いつも一生懸命走るけどあと一歩
でも状態が良いなら今回こそ
ライトトラック
- 2025.06.01 京都 白百合S リステッド (芝1800 良) 1着
- 2025.05.10 京都 3歳未勝利 (芝1800 稍重) 1着
- 能力
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- まだ底を見せていない無敗の2連勝馬 その能力は未知の魅力を秘める
- 勢い
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- 前走の白百合Sを強い内容で勝利 無敗の勢いが GⅠ級の強豪を飲み込むか
- 可能性
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- 友道康夫調教師は『夏を越してパワーアップした』と評価 未知の伸びしろが最大の武器だ



だ2回しか走っていない無敗馬
その底知れぬ可能性に妙味がある
アルマデオロ
- 2025.08.03 札幌 積丹特別 2勝クラス (芝2600 良) 1着
- 2025.07.12 函館 北斗特別 1勝クラス (芝2000 良) 2着
- 2025.06.28 函館 3歳未勝利 (芝2000 稍重) 1着
- 能力
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- GⅠ7勝の名馬『キタサンブラックの半弟』という 日本最高峰の良血馬
- 勢い
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- 前走2勝クラスを勝利し 勢いに乗って重賞へ挑戦
- 可能性
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- 血統譲りの豊富なスタミナは 2400mの舞台でこそ真価を発揮する 鞍上・武豊騎手の手腕で 菊花賞への道を切り拓く



キタサンブラックの半弟という血統は魅力だ 武豊騎手の手腕で覚醒するか
ジョイボーイ
- 2025.07.12 小倉 英彦山特別 1勝クラス (芝2600 良) 1着
- 2025.06.01 京都 3歳未勝利 (芝2400 良) 1着
- 2025.04.26 京都 3歳未勝利 (芝2400 良) 2着
- 能力
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- おじに菊花賞馬『ワールドプレミア』を持つステイヤー血統
- 勢い
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- 長距離戦を2連勝中 その勢いは本物だ
- 可能性
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- 四位洋文調教師が『春とは全然違う。グンと良くなっている』と絶賛するほどの急成長 春のクラシック組を脅かす 最大の伏兵となる



叔父が菊花賞馬
長い距離を連勝してるし秋の主役になるかも
デルアヴァー
- 2025.05.10 京都 京都新聞杯 GⅡ (芝2200 稍重) 3着
- 2025.04.19 福島 ひめさゆり賞 1勝クラス (芝2000 良) 1着
- 2025.03.22 阪神 若葉S リステッド (芝2000 良) 4着
- 能力
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- 母はダート重賞6勝 祖母は天皇賞(秋)制覇という 芝・ダート兼用の名血
- 勢い
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- GⅡ京都新聞杯で3着の実績 ショウヘイとも差のない競馬をしている
- 可能性
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- 陣営からも『重賞ウイナーになれる素質』と高く評価されている 血統の才能が開花すれば 一気に頂点へ



京都新聞杯ではショウヘイと差のない3着だった
G1馬相手にどこまでやれるか
マイユニバース
- 2025.06.01 京都 白百合S リステッド (芝1800 良) 5着
- 2025.05.17 京都 あずさ賞 1勝クラス (芝2000 不良) 1着
- 2025.03.15 阪神 ゆきやなぎ賞 1勝クラス (芝2400 良) 2着
- 能力
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- 2400mで2着の実績があり 距離への適性は証明済み
- 勢い
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- 前々走のあずさ賞を勝利しており、中長距離での安定感は魅力だ
- 可能性
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- 豊富なスタミナを武器に GⅠ級の強豪相手にどこまで食い込めるか



豊富なスタミナが武器だ
展開が向けば上位に食い込む可能性も無くはない
【最終章:まとめ:ダービーの実績か、無敗の勢いか】
これまでの分析を総括する
この神戸新聞杯という戦場は 歴史が示す通り 実績馬が順当に力を発揮する舞台だ
しかし 今年の布陣は 一筋縄ではいかない
その筆頭は やはりダービー3着の実績を誇る『ショウヘイ』だろう
世代トップクラスの力は疑いようがない
しかし 無敗の上がり馬『ライトトラック』の存在も無視できない
未知の魅力と底知れぬ可能性が 大番狂わせを演じるかもしれない
そして GⅠで常に善戦を続ける『ジョバンニ』も 世代上位の実力を持つ
いつタイトルを手にしてもおかしくない存在だ
我々の分析が 読者諸君の思考のヒントとなれば幸いである