8月20日ヨーク競馬場
イギリス
英インターナショナルステークス
GⅠ
芝左2,050m
競馬の魅力は国境を越える。
ブックメーカーが発表する世界ランキングの上位にはいつも欧州や米国の馬たちの名前が並ぶ。
正直に言えばそのほとんどが私たちが名前も知らない馬たちだ。しかしそれで良いのだろうか。
年に数回、私たちの知っている日本の英雄たちがその世界の壁に挑んでいく。
その戦いを本当の意味で楽しむためには私たちもまた世界の物差しを知る必要がある。
今私たちが知るべき世界最高峰の中距離戦『英インターナショナルステークス』
レース概要:英国最高峰の中距離決戦
英インターナショナルステークスは1972年に創設された比較的歴史の浅いレースです。
しかしその権威は絶大で『世界のトップ100 GⅠ競争』において何度も首位に輝くなど今や英国を代表する最高峰の中距離戦の一つとして知られています。
その歴史の始まりは伝説的でした。
英国競馬史の二強と謳われたブリガディアジェラードとミルリーフの対決が予定されていましたがミルリーフが回避。
断然の一番人気に推されたブリガディアジェラードも生涯唯一の敗北を喫するという大波乱の幕開けとなったのです。
現在のレース名はスポンサーであるジャドモント社に由来します。
『賞金総額も125万ポンド』と世界トップクラス。舞台となるのはイギリスのヨーク競馬場、芝2050m。
その栄光のゴール板を最初に駆け抜けた馬には最強の称号が与えられます。
【朗報】日本での馬券発売が決定!
- 日本中央競馬会(JRA)は8月17日のジャックルマロワ賞の馬券を発売すると発表しました。
- 発売される券種は「単勝」「複勝」「馬連」「ワイド」「馬単」「3連複」「3連単」の7種類です。
- 発走予定時刻は日本時間8月20日(水曜)15時35分です。

馬券が買えるなら気になる人も増えるはず
栄光の『歴史』と『伝説』
連覇を達成した名牝『ダーリア』
日本でも種牡馬として成功した『カーリアン』や『シングスピール』
その歴史に名を刻んできたのはまさに伝説の名馬たちです。
近年ではその権威はさらに高まり
『シーザスターズ』、『フランケル』、『ロアリングライオン』、『ガイヤース』、『バーイード』
そして去年の覇者『シティオブトロイ』と毎年のようにヨーロッパの年度代表馬クラスを輩出する最高峰のレースへと進化を遂げました。
日本馬 激闘の『記憶』
この英インターナショナルステークスという栄光の舞台は私たち日本の競馬ファンにとっても決して遠い国の物語ではありません。
その歴史に名を刻んできた日本の英雄たちの記憶がそこにはあります。
その扉を最初にこじ開けたのは2005年の『ゼンノロブロイ』でした。
当時の年度代表馬が挑んだこの一戦で彼は『エレクトロキューショニスト』と歴史に残る激闘を演じた末に2着。
この挑戦が日本におけるこのレースの認知度を一気に高めたのです。
その後も日本の挑戦は続きました。
2019年には『シュヴァルグラン』が8着、そして記憶に新しい2024年には『ドゥレッツァ』が5着と、この過酷なレースにその蹄跡を刻みました。



まだ日本馬の勝ち星はありません
『データ』で読み解く近年の傾向
近年の傾向:データが語る『4つの真実』
さてここからは過去10年の具体的なデータからこのレースの現代の『傾向』を読み解いていきましょう。
そこには4つの興味深い真実が隠されていました。
真実①:イギリス調教馬が圧倒的
まず最も顕著なのが地元『イギリス』調教馬の強さです。
過去10年で実に『8勝』を挙げており他の国を圧倒しています。
真実②:3歳から5歳までの三つ巴
年齢別で見ると『3歳馬』が4勝、『4歳馬』が3勝、『5歳馬』が3勝とほぼ『互角』
若い才能と経験豊富な古豪が互角に渡り合える非常にレベルの高いレースです。
真実③:牝馬も互角以上に戦える
性別で見ると牡馬・セン馬が『9勝』と圧倒的ですが牝馬も3着内率では牡馬を上回っており決して侮れない存在です。
真実④:人気薄の馬も軽視は禁物
単勝10倍未満の馬が中心ではあるものの2015年には単勝51倍の馬が勝利するなど人気薄の馬の激走も十分にあり得る波乱含みの一戦です。
まとめ:まめたかの視点
ここまで読んでいただきありがとうございました。
こうして歴史やデータを紐解いていくと英インターナショナルステークスというレースの奥深さを改めて感じますね。
数々の伝説の名馬が駆け抜けそして日本馬たちが世界の壁に挑み続けてきた栄光の舞台。
その歴史の重みを知るだけで週末のレースが何倍も面白くそして何倍も熱く感じられるはずです。
今年の日本代表はダービー馬『ダノンデサイル』2005年の『ゼンノロブロイ』がこじ開けた扉のその先に何が待っているのか。
その歴史の続きをこの目で見たいと心の底から願っています。



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